山寺宏一より今週の一言
今週気になったのは、まずサシャ・バロン・コーエン。『ボラット栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』で彼の吹替えをやらせてもらいました。その中で、同行したスタッフとはカザフスタン語でしゃべって、アメリカではカフスタン訛りの英語をしゃべるという設定でした。そんな訳で、吹替えではどうするかっていうことになり、英語の場面ではちょっと外国人が話す感じの日本語を、自国語同士で話す際は東北訛りで話すという苦肉の策で乗り切りました。最高にくだらないけど、面白い作品で、今でもどこまでがやらせで、どこからが本当なのか分かりません。写り込んでいる人たちも自分たちの役割を知らずに参加してしまったはずです。中でもボラットが憧れるパメラ・アンダーソンは、ひどい扱いを受けているので、あれで「実は出演でした」とはあり得ないはずです。そんな訳で今回の“BRUNO”もどんな風に仕上がっているのか期待してしまいます。
自分は『タラデガ・ナイト オーバルの狼』ではウィル・フェレルをやっていますし、『マダガスカル2』にも参加していますので、サシャ・バロン・コーエン作品には縁があると感じています。この“BRUNO”もまずは公開して、何らかの形で参加できるとうれしいと思います。
それと先日、あるライブを見てきました。『カウボーイビバップ』がハリウッドでキアヌ・リーヴス主演で実写化されるニュースは前にも流れましたが、オリジナルのアニメでは主演のスパイク役をやっています。そのアニメの音楽を担当していた菅野よう子さんのライブがさいたまスーパーアリーナで行われたんです。他にも『攻殻機動隊S.A.C.』や『マクロスプラス』などそうそうたる作品があるのですが、集まったファンがなんと1万7000人!いやー、もう本当にすごかったです。とにかくいろんなジャンルの音楽があるので、本当に天才的な才能を感じてしまいます。自分の関わった作品の曲が流れた時などは涙してしまったくらいですが、オリジナルの歌手も国内外から結集し、演奏するミュージシャンたちも素晴らしい面子が揃っていました。ワルシャワ国際フィルハーモニーの一団である100人が来ていたことはもう衝撃でしたね。オリジナルのサウンドトラックを彼らの演奏で録音したことは知っていたのですが、まさか一夜限りのライブのために会場に駆け付けるとは思ってもいませんでした。そんな訳で舞台に上がったミュージシャンは150名にも上ったかと思います。是非ともハリウッド版の『カウボーイビバップ』でも、音楽は菅野よう子さんにお願いしてもらいたいと思っています。アニメ作家では世界からすでにオファーが来ている方もいらっしゃいますが、音楽の方でもこれからはどんどん進出して欲しいと思います。
あと『カウボーイビバップ』でエドという天才ハッカーを演じていた多田葵ちゃんも一緒にそのライブを見に行ったのですが、共演時は高校生でしたが、もうすっかり大人になっていました。今回久々に会ったのですが、今彼女はシンガーソングライターとして活躍していて、『スケッチブック』というアルバムを頂いたんですが、これがまたすっごく良かったです。インディーズレーベルではありますが、どこでも入手できます!是非聴いてもらいたい1枚でした。
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