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2008年11月11日 (火)

番組ディレクターより今週の一言

 先週は新作映画をほとんど見ることなく、自分にとっての映画原体験の地であった新宿プラザのラストショー興業に足を運び続けた。といっても見ることができたのは上映された8本中、4本。『ベン・ハー』『2001年宇宙の旅』『トップガン』『タイタニック』だったが、いずれも大スクリーン、大劇場がふさわしい名作であった。また今年、小学5年生になった娘も『ベン・ハー』を除く3本に付き合ってくれ、新宿プラザという映画館の名前を覚えてくれたことも自分にとってはうれしい出来事だった。

見逃した作品は『ゴッドファーザー』三部作と『サウンド・オブ・ミュージック』だが、これらの作品も含め、いずれも一度は映画館で見るべきものだろう。近年ホームシアターの普及で、下手な劇場より家で見る方が気楽に見ることができるのは確かになった。自分もかなりの作品をそうして見ているし、その方が作品と対峙できることも間違いない。しかし、視界を覆い尽くす大劇場の体験は何事にも代えがたく、例えば現在公開中の『レッドクリフ PART1』を映画館で観た人と、DVDで見た人では感じ方に相当の違いが生じるはずだ。新宿プラザはそうした大作が似つかわしい大スクリーンを有する劇場の一つだったが、今回の興行で有終の美を飾った。シネコン流行りの昨今だが、こうした映画本来の魅力を発揮できる映画館は減少の一途を辿っている。都内に残された名画座では2本立て興行の組み合わせの妙を楽しむことはできても、本当の大スクリーンを持っているのは池袋の文芸坐くらい。なかなか映画を映画らしく見ることは難しくなってきている。そんな中、年末に東京・新宿にあるテアトルタイムズスクエアで『アラビアのロレンス』のリバイバル上映が決定したとのニュースが入ってきた。ご存じの方もいらっしゃるかもしれないが、この劇場、元はアイマックスシアターとして稼働していたものを普通の映画館に変えたので、当時よりややスクリーンは小さくなっているものの、下手な劇場より、よほど迫力を感じられる作りになっている。傾斜もかなり付いているので、女性でも前の人の頭が邪魔になるようなことはない。「最近の映画は、どうもこじんまりしているなあ」とお感じの方がいらっしゃったら、是非ここで『アラビアのロレンス』を見て頂きたい。スクリーンの向こう側に別世界を感じられるはずだ。(飯塚克味)

09:50 午前 番組ディレクターより今週の一言 |

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