番組ディレクターより今週の一言
週末、サザンの生中継を録画するため、ハードディスクに録り溜めていた映画を一気に見たのですが、当たり外れが相当に激しく、これはこれで面白かったです。最初に見たのが沢尻エリカ主演のJホラー『オトシモノ』。画質は実にクリアーなのですが、内容はどうしようもなくチグハグな作品で、久々に泣きたくなりました。画面に何度も姿を現す幽霊たちはいかにもメイクしてみました、って感じの顔つきだし、登場人物たちの行動も全く意味不明。恐怖の元凶があやふやだから恐さも全然感じられず、若槻千夏や小栗旬の力演も全く空回りに終わってしまい、責任者出て来い!って言いたくなるタイプの映画でした。
で、口直しにアメリカのホラー『TATARI タタリ/呪いの館』を見ました。こちらはまあそんな大作ではないのですが、話もしっかりしているし、アメリカらしく手足がちぎれる残虐場面も実に健康的で、80分弱の時間ながら充分OKな作品でした。
その次はSABU監督のドラマ作品『疾走』を鑑賞。これは2005年の作品でかなり寝かせてしまったのですが、見たら凄かった!そして今見て良かったと思える作品でした。ある地方の町で、ひとつの家族が崩壊していく物語。黒澤清監督の『トウキョウソナタ』とはまた違った意味で傑作と呼べる作品に仕上がっていました。しかし公開当時の評価は散々で、主人公の少年が台詞を棒読み、気持ちが伝わってこないなどなど酷評の嵐。その少年が人を刺してしまう衝撃シーンもありますが、これって気持ちを内側に閉じ込めているから棒読みで、演出上正しいはず。渇ききった風土もよく撮影され、豊川悦司の神父役も実にはまっていました。もし再放送があれば是非見てもらいたいと思いました。自分はしっかりブルーレイにコピーしました。
でも当たり外れがあるから映画って面白いはず。傑作ばかりみていたら、そのありがたみも分からなくなってしまうかもしれません。(飯塚克味)
11:39 午後 番組ディレクターより今週の一言 | Permalink
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