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2008年7月20日 (日)

番組ディレクターより今週の一言

 昨日あたりから学校も夏休みに入って、巷もすっかり夏本番になってきました。今回は、夏休み映画で特にオススメの作品を紹介しましょう。

まずは新たなバットマンシリーズの新作『ダークナイト』。前作『バットマン ビギンズ』をご覧の方はクリストファー・ノーラン監督の素晴らしさをよくご存知でしょうが、他のアメコミ映画とは全く次元の違った出来になっていて、圧巻です。特にスゴイのが、あちこちでも噂になっていますが、ヒース・レジャー演じるジョーカーのインパクト!ティム・バートン監督作でジョーカーを演じたジャック・ニコルソンをも遥かに凌ぐ衝撃!加えて、他の作品ではやや陰の薄かったアーロン・エッカートも重要な役回りで、こちらも印象深いものになっています。映画全体ではこうしたキャラとバットマンの死闘が描かれますが、物語の本質はそうしたバトルではなく、犯罪が起こる背景、なぜ人は犯罪に走るのか?といった根源的な問題を訴追していきます。アメコミヒーローものというと、基本子供が見てもOKだけど、大人も楽しめるといった作品ばかりだと思いますが、この作品は正直、子供には恐らく付いていけないかもしれません。クライマックスではこれまでのアメコミ映画にはありえなかった禁じ手も使っており、その衝撃度たるや、原作者もイスから転げ落ちるのではと思えるものになっています。今回も暗めの映像が多いので、公開が始まったら、是非上映環境の整った映画館で見てください。上映時間2時間半が全然長く感じられないはずです。

続いてはジャッキー・チェンとジェット・リーが共演を果たした『ドラゴン・キングダム』。こちらは監督が『ホーンテッド・マンション』のロブ・ミンコフというのを聞いて、「ちゃんとしてカンフー映画になるのか?」と不安たっぷりでしたが、もう始まるやいなや、画面にくぎづけでした。オープニングからしてカンフー魂炸裂!歴代カンフー映画のコラージュで、「おー、『片腕ドラゴン』だー!」「これは『少林寺三十六房』じゃん!」とあちこちからカンフーファンのおたけびが聞こえてきそうな仕上がりにもう完全に映画の世界に入り込めました。このオープニング、きっと映画館でも小声で映画名をいろいろ言っているマニアがいると思いますが、一般の方は暖かい目で見守ってください。あと主人公がカンフーマニアというのも泣かせます。何度も書いていますが、主人公がオタクな作品の場合、私の点数はいつも甘くなりますが、その辺は勘弁してください。強くないからこそ、強い者に憧れる・・・。ブルース・リーが出現した70年代後半にはそんな映画ファンが大勢いたはずです。そしてそんな昔からのファンも、今のファンものけぞらせるのが、ジャッキーVSジェットの見せ場!延々と続く、二人の戦いに決着が付く訳などありませんが、戦いが一段落したその瞬間、「これこそ映画ファンが長年夢見ていたシーンだったんだ」と感極まり、思わず涙がこぼれてしまいました。映画の展開上、全く感動するようなところではないため、両隣にいた女性の方はきっと「この人なに?」と思ったに違いありませんが、長年二人のファンだった人には遠慮なく泣いてもらいたいものです。やや興奮気味に書いてしまいましたが、一般の方が見ても充分楽しめる娯楽大作になっているので、こちらもご期待ください。それにしても最近のハリウッドは『カンフー・パンダ』といい、本作といい、ちゃんとしたカンフー映画を作ってくれて頼もしい限り。我が国も『少○少女』なんてアンポンタンな映画作らずに、本腰入れてやってもらいたいものです。(飯塚克味)

03:03 午後 番組ディレクターより今週の一言 |

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